東日本大震災から3年 |
今日で東日本大震災から3年が経ちます。
震災時、私は地方公務員でした。
震災時の役所の対応について、書くことをずっと躊躇ってきました。
なぜならかなり問題を含んでいるから。
私が市役所を辞めようと決意したキッカケでもあります。
幸運にも私の勤めている市では大きな被害はありませんでした。
しかし、市庁舎が古いため耐久に問題があり、大きな揺れの後、全員外に出されて待機。
約3時間ぐらいだったかな。ただ「待機」ね。
その間、危機管理担当が状況の把握をしていたらしい。
何人か学校の体育館へ避難してきているとのことで、割り当てられた区域の学校へ行く職員も。
電車がストップしてしまったので、全員が庁舎(安全な方の棟)で1晩待機。
一緒にいた課長が、みんな大変な状況なのに、自分のことしか考えない。
情報が末端まで届かないから、今どんな状況になっているのか、一切連絡が来ない。
「この人達の下で動いたら、こういう非日常では自分の命が危ない。」と危機感を持ちました。
特に、危機管理担当は仕事をしないことで有名。
一気に役所の脆さが露見。
一部の職員は寝ずに働いていたらしいが、一人が背負い込むより組織として体勢をしっかりすべきじゃないか?
地方公務員は解雇にならないし、お給料も民間に比べればいい。
でも震災が起こった時の「公務」があります。
東北の公務員をされている方(特に役場)は、本当に大変だったと聞きました。
同じ被災者でもあるのに、市民・町民を守る公務を負っているのですから。
私の勤めていた市が、震災を機に変わったかと言えば、そうではありません。
市庁舎の耐震も見直されなかったし(ちなみに、私のいた部署の壁に大きなヒビが入りました)、体制・体勢も変わらず、職員に対する勉強会や検討会もなかった。
震災1年後、私は公務員を辞めました。
2年と少し経った時、(昨年6月)初めて被災地を訪れました。
今日も朝からラジオではずっと震災関連の放送をしています。
東京にいると、どうしても意識が薄れがちになってしまいます。
また行ってみようかな。