ルキーノ・ヴィスコンティ監督『ルートヴィヒ』 |
早稲田松竹で上映中。
なんと4時間!!!
あまりストーリーは調べずに、ロミー・シュナイダー観たさに行って、監督がヴィスコンティだと会場で知る。
4時間という長~い映画なのに、その長さを全く感じさせない。
そして、まるで美術館を巡っているような映像の美しさ。
俳優の着ている衣装、スーツの着こなし、歩き方、手の使い方、目の動かし方、表情一つひとつが本当に様になる。品があるんです。
美しい・・・何度そう思ったことか。
最後は自殺という重い締めくくりなのに、悲壮感が無い。
あぁ、そうだよね。もうこれ(自殺)しかないよね。って感じ。
芸術です。
ヴィスコンティ作品は、死ぬまでに全部スクリーンで観たいな。
主人公の心の描写がすごく丁寧。
言葉じゃないの、目の動き、背中で語るんです。
そして、主演のヘルムート・バーガーが美しいんですね。
一人の俳優が18から40まで演じきるって、本当に演技のなさせる業だなと感じ入りました。
老いてなお美しい・・・。